2005/07/26 (火曜日)
出会いは偶然ではなかった
日銀通りの緑蔭。その街路樹桝が花で飾られていた。以前歩いた時には気がつかなかったが、今回はゆっくり歩くことができたのかもしれない。プラタナスの落ち葉や根元の花は、この地区の景観協議会の方々が世話をされているという。昨秋、ここでメリーゴーランドの山口さんの姿を見かけたのを思い出した。プラタナスの剪定を市役所の人達と相談されていた。ドラマチックでなくてもいいと思っていても、この街に来るといつも嬉しい偶然に出会う。
遅い朝食の後、北運河を歩いた。「ああ、またこの街にやって来たんだ」といつも思う。途中、散策路のごみを集めていた人とすれ違った。会釈をしたら笑顔で答えてくれた。運河公園に着いて、ここでゆっくりと思ったら、なんと、目の前にメリーゴーランドの山口さんが! 懐かしい笑顔で「あれっ、また来たの?」と。山口さんも軍手をしてごみ集めだった。そして「"雪猫さん"も来てるよ」と。 なんと!
☆
雪猫さんは、私が小樽に向かう数日前、山口さんのブログに書いたコメントがきっかけで、メールで私のホームページの感想を送ってくれた方だ。一小樽ファンの旅行記なのに、地元の人から嬉しい感想を頂いた。どの方ですかと聞くと、南側のソメイヨシノの方を指差して教えてくれた。さっそく飛んで行って、ご挨拶をした。 ああ、またしてもドラマチック小樽。
今日は、運河公園で雪猫さんたちと出会った。去年の秋は、日銀通りで山口さんたちと出会った。それは旅行者にとって嬉しい偶然... と最初は思った。
この街には、愛する自らの街の魅力が壊れないように心を尽くし、いつまでも大切にしていきたいと思う場所のために活動される方々がいる...。
雪あかりの路の最初の年にこの街に来て以来、すっかりつかまってしまった者がいて、この街に来るといつも訪ねる好きな場所がある...。
そんな場所で両者が出会った。
それは、ドラマチックではあっても、「偶然」ではなかったと思う。
10時の浅草橋の気温は25度。晴れて日差しが強い。遊覧船に乗って海から小樽の街を見たかったが、波が高く全便欠航。ならば山からと、天狗山に登り、"7月のさくら" の下でいい時間を過ごした。
スペシャルドラマ 六月のさくら(HTB)
錦秋の小樽へ 2004年10月 日銀通り
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コメント
感動です...(涙)
>ああ、またしてもドラマチック小樽。
その通りです☆(地元人が言う台詞ではないですよね)
☆印がついている事を発見! これはもしかして...。
s.fujinoさんのブログ。
時間不定ですが、毎日拝見させて頂いております。
毎日遊びに来ているのですよ☆
ありがとうございました♪
投稿者 雪猫 : 2005年8月 4日 03:17
雪猫さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
日銀通りのプラタナスの根元の花は、ひまわりと、ペチュニアですか?
名前がわからなかったので、本文に書けませんでした (^_^;)
落ち葉の片付けを景観協議会の人達がやってるということは、運河公園で
山口さんに教えて頂いたんですよ。
運河公園の雪猫さんたちとの出会いのことを書きましたが、今まで私が
気がつかなかっただけで、いろいろな場所で地元の方々が小樽のために
頑張ってるシーンに出会っているんだと思います。
このブログ、毎日来てくださってるなんて! ありがとうございます。
4日分続けて書いてしまうと惜しいので … と言うか、書くことがなかなか
まとまらなくて。
2日分を書いてみて気づいたのですが、朝起きて歯を磨いて… というように
全部書こうとすると、書ききれませんから、いくつかポイントを絞って
書くほうがいいような気がします。あの絵日記の頃より少しは進化したかナ。
コメントをいただいたお礼に、雪猫さんだけにこっそり(笑) お知らせします。
次回27日分は (うまくいけばスキャナの画像なども使って) 倶知安の美術館です。
また見にいらしてください!
投稿者 s.fujino : 2005年8月 4日 17:32
実に深い意味が込められた言葉で、感動しました。
> それは旅行者にとって嬉しい偶然…と最初は思った。
> ドラマチックではあっても、「偶然」ではなかったと思う。
いろいろな街を訪ねて、旅行者にとっては、何もかもが新鮮な驚き…。
その地で暮らす人々にとって、それは何でもない日常…。
あ、愛する街のために心を尽くされている方々に「何でもない」なんて
いうと怒られてしまいますね(でも、きっと、小樽を愛している人たち
にとっては、ごく自然な気持ちで「何でもない」ことのように活動を
されているのだと思っています…。お許しください)。
「偶然」が偶然でなくなり、それが「ドラマチックな日常」になったとき、
人はもはや「旅人」ではなく、その地の人になれるのでしょうね。
小樽に来ると表情が変わるほど、s.fujinoさんにとって大切な街。
どんな街なのか、私も小樽に行ってみたくなりましたよ。
>「ああ、またこの街にやって来たんだ」
この街に「帰って来たんだ」と書かないところに、s.fujinoさんの奥ゆかしさ
を感じました。でも、s.fujinoさん、偶然を日常に変えたくて小樽の住人に…
なんてことはないですかぁ。
投稿者 ぜんまいねずみ : 2005年8月 6日 03:12
ぜんまいねずみさん、コメントありがとうございました。
何度も読み返し、何度も感激しています。
>「偶然」が偶然でなくなり、それが「ドラマチックな日常」になったとき、
>人はもはや「旅人」ではなく、その地の人になれるのでしょうね。
このコメントのお言葉、心にとめます。そして、いつかまた、このブログで
引用させていただけるといいと思っています。
(その時は、ちゃんと 'copyright' つけますよ。)
>小樽に来ると表情が変わるほど、s.fujinoさんにとって大切な街。
一昨年同僚5人と行った時そう言われて、単純に喜んだのですが、
あとで思い出すと、自分の表情が変わるほどくつろげる街になってしまった
のかなと気づきました。
まだ、小樽の言葉の意味合いがよくつかめなくて、使い方が間違ってるかも
しれませんが、小樽の街全部が、私にとって "あずましい" 街になったようです。
今、自分の生まれ育った故郷に住んでいて、ふだんでも十分屈託なく過ごして
いるはずなんですが、それ以上の街とは何だろう、と思っています。
>でも、s.fujinoさん、偶然を日常に変えたくて小樽の住人に…
>なんてことはないですかぁ。
そんな、お答えに困ってしまうコメントをお書きになって…。
う~ん…。
以前メールかどこかでお伝えしたことがあったかもしれませんが…。
親しく接してくださる方もだんだん増えて「この街に帰って来たんだ」と書きたく
なる気持は本当なんです。
でも、その一方で、雪が舞うこの街に初めてやって来て、ああ自分はこの街の
"異邦人" と感じて、それが何故か幸せな気分で歩いて、でも、誰か知っている人に
会いたいと思った、あの最初の年の不思議な感覚も忘れないで持っていたい…
そんな思いもあって…。
上手にお伝えできなかったかもしれませんね。
投稿者 s.fujino : 2005年8月 6日 17:07
“8月のさくら”をお伝えしたく...。
写真をメール添付いたしましたが、初めてなので...。
説明を聞きながら、見よう見真似です。失敗するかもしれません。
そうしましたら、またチャレンジしますので...。
投稿者 132歳の若者 : 2005年8月28日 16:55
132歳の若者さん、大成功です! どうもありがとうございます!!
今日の画像なんですね。
よく晴れて、海も空もすごく綺麗です!!
左下は、ロープウェーを登ったところの、神社の前ですか?
投稿者 s.fujino : 2005年8月28日 18:17
今晩は!成功したようですね...よかったぁ~♪♪
ドキドキものでした。まあ失敗したら、また挑戦するつもりでしたが!?
8月最終の土日は、小樽天狗山祭りです。
>左下は、ロープウェーを登ったところの、神社の前ですか?
その通り!!よくご存知ですね。
飲食関係の出店が出て、にぎやかでしたヨ。
お祭り期間中、ロープウェーは半額です。(但し、往復に限り)
“8月のさくら”前はミニパークゴルフをする親子連れがいっぱいでした。
へたですが、近況報告まで...☆☆☆
アップしていただき、ありがとうございました m(_ _)m
投稿者 132歳の若者 : 2005年8月28日 19:09
>説明を聞きながら、見よう見真似です。
それにしても、初めてとは! 素晴らしいです。お友達がここを見たら、きっとびっくりすると思います。
7月に行った時は、さくらの木の近くにクローバー(?)がいっぱい咲いていたように覚えています。あそこで
遊んだら気持ちがいいでしょうね! 冬に行った時は、できるだけ前に出て写真を写すのにヒヤヒヤで、
桜の木までは気がつきませんでした。その後、ドラマを見て知りました。あのドラマは、新聞の文化欄に
大きく取り上げられていましたよ。
>8月最終の土日は、小樽天狗山祭りです。
今の時期に小樽に行くと、いろいろなお祭りが楽しめるんですね。7月に行ったのは、ちょっと早まった
かな…と。(でも、本当にいい時間を過ごして来ました!)
また写真が撮れたら送ってください。お待ちしています!!
投稿者 s.fujino : 2005年8月28日 22:15
132歳の若者さん、
送っていただいた画像、今、メインページに飾りました!
投稿者 s.fujino : 2005年8月28日 22:57
きゃあ~うれしい!どうしましょう???
ありがとうございます m(_ _)m
それでは図々しく、次回は“あの木”の近況でも...。
投稿者 132歳の若者 : 2005年8月29日 01:15